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ネパールで教師と校長のトレーニングのプログラムを実施しました2014.01.08 | 

「教師の皆さん、あなたが教室に入って、生徒を迎える時は、笑顔で元気づけてください。お元気ですか?と生徒に尋ねてください。生徒に教えている時、教師が陽気であるならば、彼らはよく勉強することによって応えてくれます」
 グローバル・ピース財団の副会長、トニー・ディバイン氏はネパールの首都カトマンズで2013年12月17日に行われた教師と校長のトレーニングのプログラムでこう語りました。
 ディバイン氏は、ケニヤ、パラグアイ、ブラジル、フィリピン、ナイジェリアと米国などの国々の学校でCCI(Character and Creative Initiative)が導入されて以来、教育水準の改善が見られたと指摘しました。

 ディバイン氏は、ネパールの教師の大多数は、彼らの教室で試験を中心とした教育にのみ集中しているが、現在世界中の多くの学校では、生徒に初期段階から人格の形成の教育を導入することで、教育効果を高め、優秀な生徒を輩出することに集中しているという事実を強調しました。
「ケニヤの教師は、彼らが教室に入る時、常に元気が良いですね。教師はカリキュラムと教科書に頼るよりも、生徒自身が人格の形成と創造的な技術の習得に集中できるようにサポートすることが重要であると信じています。学習過程において教師と生徒が向かい合って交流するとき、授業がより効果的になります。ネパールの教師がまだ教科書に完全に依存していて、提供されたカリキュラムに関して疑問を持たずに取り組んでおり、この従来の教育への研究法が変わらない限り、教育基準の改善は難しいでしょう」と、同氏は付け加えました。

 そして、ディバイン氏によると、21世紀の教育は生徒中心でなければならず、「生徒と教師との交流がある時だけ、生徒は学びを楽しむのです」と、同氏は忠告しました。
「全ての生徒といつもアイ・コンタクトを保ってください。不機嫌な態度を教師が取ると、生徒たちの学習に悪影響をもたらします」
 ディバイン氏は、プログラムに参加している学校教師、校長と文部省(MoE)の代表者に、ジェスチャーとロール・プレイを通して、教育技術と生徒の人格を構築する方法を伝えるとともに、各々の子どもが特別で、創造的であり、教師は単に生徒が学習に集中することを奨励する以上に、むしろ人生を成功するためのことを教えるべきですと、研究結果を示しながら強調しました。

CCIについてプレゼンするトニー・ディバイン氏

CCIについてプレゼンするトニー・ディバイン氏

 また、ディバイン氏は、単に教師の話を聞くことを生徒に期待するという、現在の教育の伝統は、双方的な授業スタイルに変わっていく必要があります。これにより、校長、教師と生徒を含む学校内の議論と、良き人格形成教育を発展させる必要性を伝えることがもっと組織的になされるべきであり、好ましい学習環境を築く良き教師-生徒関係の重要性を強調しました。同氏は、生徒が列を成して座り、教師がただ講義をするだけの現在の授業のあり方は、決して効果的な教育法でなく、授業の構造は変わらなければならないと忠告しました。

「それは、教育基準を改善するために教室での教育文化を変えるのに十分です。そして、それは少しも経済的負担を政府に負わせません。学校の暴力が今日存在するのは、現在の教育法の負の効果のためでもあります」

 プログラムの参加者は、10名の政府の代表者と5つの私立学校の代表、MoEの代表、そして教育の専門家と教師でした。
 ネパール人道主義協会の会長マヘシュ・クンワール氏は「75年前から同じ教育技術で子どもたちは教えられているので、今日に至ってその効果を失ってしまいました」と延べ、国のために非常に必要とされた熟練した人的資源を生み出すために、教育制度が改革されなければならないことに同意しました。学校レベルから、生徒の人格形成に集中した教育制度を開発される必要があります。
 ティランガタール高校の副校長ブパール・ ガウンタム氏は、ネパール式教育制度に包含される授業のあり方と教育技術には欠陥があり、そのためにネパールの教育が改善されなかったと述べました。
「ディバイン氏の発表は、非常に効果的でした。教師が自分の生徒をもっとよく知っていることは、非常に重要です。教師が怒った顔で教室に入る時、生徒は影響を受けます、これこそネパール人教師がしていたことなのです。現在は教育の中心が教師の側にあります。今こそ我々は授業で双方向的な教育技術を受け入れなければなりません。そうすれば、教育制度が進歩します」
 ロジ・ナス・パーンデー氏(文部省の報道官補佐)も、授業のあり方における変化と、子どもたちの人格形成と創造力にフォーカスを移すことが、ネパールでより良い教育制度の助けになるとディバイン氏のプレゼンテーションに同意しました。
「21世紀的教育は、単なる学究的な知識の代わりに、子どもたちに実際的な生活の教訓を与えなければなりません」

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