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グローバル・ピース・ファウンデーション (Global Peace Foundation: 略GPF)は人種、宗教、国籍、文化の壁を越えた共通のアイデンティティ“One Family Under God (ワンファミリーアンダーゴッド)”のビジョンを掲げ、平和構築のプログラムを推進しています。アメリカのワシントンDCに国際本部(2009年設立)があり、2019年6月、国連経済社会理事会(UN-ECOSOC)の特殊諮問資格(Special Consultative Status)を取得。世界17カ国の支部が各地域におけるプログラムとパートナーシップを展開しています。
GPFのプログラムは、「“違い”を超えたビジョンの共有」「家庭とコミュニティの強化」「平和と奉仕の文化の拡大」を目指し、その成果を祝賀するフェスティバル を開催します。 また、グローバル・ピース・リーダーシップ・カンフェレンス(GPLC)やグローバル・ピース・コンベンション(GPC)では、各界リーダーが平和に向けて討議し、成功事例を国際的に共有する場を提供しています。
日本では2012年6月2日、東京で開催されたGPLCを契機に、日本支部として一般社団法人グローバル・ピース・ファウンデーション・ジャパン(GPFJapan)が設立されプログラムを推進しています。
一般社団法人 グローバル・ピース・ファウンデーション・ジャパン
代表理事 後藤 亜也
事務局長 飯田 和広
住所 〒150-0032 東京都渋谷区鶯谷町7番7号 O・Hビル401号室
電話 03-6416-5435 ファックス 03-6416-5436 E-mail info@gpf.jp
1990年代初頭に東西冷戦が終結し、インターネットをはじめとする情報通信技術が飛躍的に発達することで世界が一つの市場経済圏に統合されていくグローバル化が加速しました。人・モノ・カネ・情報の移動がボーダレス化する一方で、特定のイデオロギーや宗教に根差した暴力的過激主義による社会不安や「自国ファースト」の風潮が世界各地で高まっています。
「自分たち」が正しく「他者」は間違っている、「自分たち」の抱える問題は「他者」のせいであるなどの独善的な対立感情を煽ることで「自分たち」の結束を強化させる動きが目立ってきています。その結果、社会の分断にますます拍車がかかっています。SNSをはじめとするソーシャルメディアがそれらの負のメッセージの拡散を可能にしているのです。
国家、民族、宗教など、所属する集団によるアイデンティティの違いが原因で生じる摩擦・葛藤のことを「アイデンティティ・ベースド・コンフリクト」といいます。これに対して、一人ひとりやその集団が、違いを超えた共通でより普遍的なアイデンティティを見つめ、協働するという解決法をGPFは提示します。詳しくは、以下のGPFの理念をご覧ください。
「アイデンティティ・ベースド・コンフリクト」についてはコチラの記事もご参照ください。
GPFは国際的に以下の理念に基づいて活動しています。
ビジョン(私たちの目指す社会)
すべての人々が人種、国籍、宗教、文化を超えて一つの家族“One Family under God”となることを目指します。
ミッション(私たちの使命)
GPFは、特定の宗教や政党に属さない国際的非営利団体であり、One Family under Godのビジョンを土台とし、普遍的な原則と価値を中心とした平和構築の革新的なアプローチを推進します。私たちは、地域・国・国際社会のレベルで、倫理的かつ結束した社会の基盤となる平和構築のモデルを形成するリーダーたちのグローバルなネットワークを作り出します。
普遍的原則と共有価値(私たちの世界観や人間観)
GPFの平和構築へのアプローチは、普遍的な原則と共有価値に基づきます。
GPFは、国や世界規模のコミュニティの社会的な結束を築くために不可欠な“普遍的に認識される原則と共有価値”を重視します。これはGPFの基本的な世界観や人間観を表すものです。
普遍的原則とは:
- すべての人は天賦の本質的価値、尊厳、そして基本的人権を有する。
- あらゆる人は最も高い性質として、精神的(スピリチュアル)かつ道徳的な本質を有する。
- 私たちは他者との関わりによって、最も豊かな表現と意義を見出す人間性を持つ。
- 人は持って生まれた可能性を選択と行動によって向上させられる。自由と責任は本来的につながっている。
この“原則”を私たちが求める生き方に適用するときに“価値”が生じます。共有価値とは、家庭や地域コミュニティ、国や世界的なコミュニティの結束と平和、そして協力関係の基礎となります。
バリュー・フレームワーク(価値の枠組み)
バリュー・フレームワークは、責任感ある道徳にかなった地球市民とリーダーとして成長するプロセスであり行動指針と言えます。
まず動機が重要です。最も崇高な動機は、より大きな善のために生きる(Living for the Greater Good)です。より高い動機を持てば、より高い志を持つことができます。言い換えれば、大きな夢(Dream Big)を持つということです。その夢を実現するために行動を起こすこと、それがオーナーシップ(Ownership)です。その夢を自らのものとして、他の人に刺激して、その夢の実現に向けて一緒に行動に参加してもらうこと、それがチームワーク(Teamwork)です。
GPFの平和構築に向けたユニークなアプローチの本質的要素
地域、国、国際社会における課題を最も効果的に解決するために、GPFは平和構築のためのユニークなアプローチとして、以下の“3つの本質的な要素”を地域の文化や伝統や様々な状況に採用できる様式(モデル)の中に織り交ぜています。
1.Interfaith Leadership (宗教や文化の“違い”を超えたリーダーシップ)
2.Strengthening Families (家庭の強化)
3.Building a Culture of Service (奉仕の文化の形成)
GPFフォーカス・エリア
GPFの平和構築へのアプローチの3つの本質的な要素は、下記のGPFのフォーカス・エリア(具体的な事業分野)での課題に取り組むためのプログラムに組み込まれています。
Social Cohesion and Peacebuilding (社会的結束と平和構築):社会的結束と平和構築の土台となる普遍的原則と共有価値の最重要性を広く啓発する。
Moral and Innovative Leadership (道徳的で革新的なリーダーシップ):地域、国、国際社会における紛争と汚職などの重大な課題に取り組むために、パートナーと連携・協働できる道徳的で革新的なリーダーのマルチセクターの運動を展開する。
Empowering Families and Youth (家庭と若者のエンパワメント):価値を理解する第一の場所である家庭を強化し、若者が倫理的な地球市民となるための人格と創造性を育てる教育的な文化の普及を促進する。
Catalyst for Transforming (変革のための触媒):精神的(スピリチュアル)かつ物質的な幸福を享受する持続的な地域社会や国家の発展のモデルを包括的かつ協力関係をもって構築する。