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GPYJAPANが8月・9月にソウル、福岡で東北アジア平和学生フォーラムを実施しました2014.09.17 | 

 GPY JapanはGPY Koreaと共催で、8月と9月にそれぞれ韓国と日本において東北アジア平和学生フォーラムを開催しました。GPYはGlobal Peace Youth(グローバル・ピース・ユース)の略で、GPFの青年部門です。
 8月21日~23日はソウルで、日本、韓国、中国、モンゴルの学生を集めて、9月3日~5日は福岡で日本、韓国の学生を集めて開催されました。今回の東北アジア平和学生フォーラムは

・北東アジアの平和繁栄のための次世代の指導者の役割を共有
・朝鮮半島の平和と統一の必要性のための北東アジア次世代リーダー間のコンセンサス形成のためのプログラムの進行
・北東アジア次世代リーダーの協力のための国際的な信頼関係の構築

 という主旨をもって行われました。

 8月のフォーラムでは、初日の21日に各国ごとにチームとなり、韓国の学生たちと共に戦争記念館を見学し、実写の映像などを通じて朝鮮戦争を始め、朝鮮半島の戦争の歴史を学びました。

戦争記念館の前で集合写真

戦争記念館の前で集合写真

 22日、午前中にジャン・スンジン国民大政治外交学科教授から、朝鮮半島の国際情勢に関する講義を受け、午後から六ヶ国のグループ(日本、韓国、北朝鮮、中国、アメリカ、ロシア)に分かれ討論し、それぞれの国の朝鮮半島が統一された際のメリット、デメリットを討論する六ヶ国協議のワークショップを行いました。グループ討論の後は、日本、韓国、中国、モンゴル、それぞれの国で集まり、朝鮮半島の平和の為に、それぞれの国がどのような役割を果たせるのかを発表しました。

グループ討論の様子

グループ討論の様子

日本の役割について発表

日本の役割について発表

 日本から参加した大学生のヨウさんは「討論は、外国の立場に立って朝鮮半島の統一のメリット・デメリットを考えるものでした。私達のチームは日本の立場に立って話し合いをしました。日本・韓国・中国・モンゴルの4ヶ国のメンバーで話し合いがおこなわれました。お互いに言葉が十分ではありませんでしたが、それでも皆が懸命に答えを導きだそうと話し合いをする姿勢に私は感動しました。このディスカッションで4ヶ国のメンバーは互いに一歩近づけたのではないかと思います。韓国と北朝鮮も政治的な利害関係を越えて分かり合える可能性はあるのでは」と感想を述べました。

 9月には、8月のフォーラムに参加した韓国の学生たちが、海外研修の一環として、福岡に来日しました。3日の午前には立命館アジア太平洋大学の綛田芳憲(かせだよしのり)教授を迎えて、東北アジアの平和について学ぶ時間を持ちました。綛田先生ご自身が5回北朝鮮を訪れた経験談も含めて、北朝鮮に対して日本、韓国はどう向き合っていくべきなのかをわかりやすく話され、韓国の学生たちも日本の学生たちも新たな知見を得ることができたという感想が上がっていました。

綛田教授の講義

綛田教授の講義

 4日には韓国の歴史にも縁のある熊本城を訪れたり、阿蘇山を訪れたりしました。韓国と日本の学生たちは共に、日本の歴史を学んだり、自然に触れたりする機会を持ちました。

熊本城をガイドする役者さんを囲んで

熊本城をガイドする役者さんを囲んで

阿蘇の山並みを楽しむ日韓メンバー

阿蘇の山並みを楽しむ日韓メンバー

 今回参加した日本の大学生のソノカさんは「韓国と日本はいろいろ問題があるけど、人同士は仲良く出来るのだって改めて思いました。言葉の壁はあったのですが、綺麗な景色を見たり、かわいいもの一緒に見たりするのは言葉もいらないし、同じ気持ちを共有出来て楽しかったです。韓国人は見た目は似ているけど、日本人とは違った感性が沢山あり、それが不思議に感じられて、楽しかったです」と感想を述べてくれました。

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