今、私たちのベストを尽くしましょう

平和構築のパートナーの皆様へ

　昨年11月に中国・武漢で発生したCOVID-19が急速に拡大しており、不確実性に満ちた前例のない時を経験しています。高度に繋がった私たちの世界はかつてないほどの影響を受けています。私たちはこの健康危機の解決策を見つけるために、国境など多くの違いを超えて協力することに挑戦していきましょう。グローバルなパンデミックには、グローバルなソリューションが必要です。

　こうした危機は私たちの安寧を脅かし、私たちの日常生活を混乱させる可能性があります。しかし一方で、人格や創造性といった、人類がもともと持っている資質が発揮される時でもあります。
　こうした状況に際して、私は、自然災害を始めとした災難の中で、助けを必要とする人々に対し、情熱を持って努力した人々を思い起こします。新たな課題に直面し、人類の家族として団結して協力して革新的な解決策を構築するときに、私たちの最高の能力が明らかになるのです。私たちの最も重要なリソースは、心を合わせてものごとに取り組むことです。私たちは今、あらゆるレベルにおいてその資源を利用するべきです。

　このパンデミックにより、私たちは特殊な挑戦を求められています。
　それは、コロナウイルスという共通の課題を持つ一方、人との接触を控える、テレワーク、および自宅隔離などによって、個別の対応が求められるからです。
　幸いにも、物理的には離れていますが、連絡を取り合うための素晴らしいツールは多くあります。家族のメンバーとはもちろんのこと、大小を問わず企業や信仰コミュニティなどが、新しいユニークな方法でさまざまなコミュニケーションプラットフォームを利用して、つながり合い、互いに助け合っています。

　政府の行動だけでは、こうした危機の影響を解決・収束させることはできません。
　ビジネス・民間セクター、市民社会組織、信仰コミュニティ、そして私たち全員が重要な役割を担っています。家族やコミュニティを守るために推奨されているすべての対策を講じるだけでなく、この困難な時期に他の人を助けるために、大小さまざまな方法を探すことができるでしょう。

　GPFは、「平和構築（ピースビルディング）」を非常に広義に捉えています。
　それには、紛争とその原因を減らし、社会的結束を強化するためのあらゆる取り組みが含まれます。 私たち全員が、毎日「ピースビルダー」になることができます。
　ストレスを減らす。問題を解決する。信頼を築く。地域社会、近隣地域、家庭で他の人々に奉仕するなど、様々な方法を講じることができます。

　コロナウイルスから身を守るために必要な措置を行いながら、他者への思いやり、奉仕の輪を拡大する創造的な方法を模索することもできるでしょう。多くの方法をとることができます。サポートが必要になる可能性のある隣人に連絡することができるでしょう。社会的に弱い立場にある家庭を支援するプログラムに寄付をすることもできるかもしれません。このパンデミックの最中に長いシフトで働いてきた救急隊員や介護者をサポートする方法を見つけることもできるでしょう。また、この期間、学校が休みになっている子どものサポートをするのもいいですね。

　世界の動きと合わせて、GPFも今後数か月にわたってすべての計画されたイベントとフォーラムを延期しています。このような状況においても、GPFの各国のプログラムの状況を継続的にモニタリングし、各支部で行われている重要な平和構築活動を支援することができるようにするため、オンラインのプラットフォームを最大限に活用して、サポーターの皆様にご利用いただけるよう、最大限の努力をしてまいります。

　グローバル・ピース・ファウンデーションを代表して、皆様と地球家族全員の健康、安全、安寧を祈っています。

敬具

ジェイムス・フリン
グローバル・ピース・ファウンデーション世界会長

　原文（英語）はコチラをご覧ください。