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Vol.2 2025年2月7日号2025.02.07 |
みなさんこんにちは!
ピース・デザイン・フォーラムに参加された方々から、
「私たちに日常でできることは何ですか?」と質問を受けます。
まずは1日1分でも、平和について考え、思いを寄せることから始めましょう。
思いが変われば行動が変わり、アイデアが生まれます。
毎日1分から平和を育みましょう!
今週も情報をお届けします。
▼川崎栄子さんのストーリー
(2022年、街録チャンネル出演。195万回再生中)
先日、仙台で開催されたピース・デザイン・フォーラムで講演された脱北者・川崎栄子さんが、2022年11月、人気You Tubeチャンネルである、『街録チャンネル』に出演しました(上記は3回出演されている中の初回です)。
17歳で『地上の楽園』と宣伝されていた北朝鮮に単身渡り、43年間を北朝鮮で過ごし、脱北。
体験した北朝鮮の実情や、脱北後の戦いについてなど、たっぷり一時間の内容です。
先日の講演では語りきれなかった内容も多く収録されています。ぜひご覧ください。
▼ロシア・ウクライナ戦争に派遣された北朝鮮兵の様子について
こちらはウクライナ人のボグダンさんという方が、ペラペラの日本語でロシア・ウクライナ戦争の状況を伝えているYouTubeチャンネルです。戦地に派遣された北朝鮮兵の様子が語られていますので、共有させていただきます。(該当箇所9分ほど)
URLをクリックすると該当箇所から再生されますが、ロシア兵の逃亡が相次いでいるため、逃亡を防ぐためにロシア軍が移送中や入院中の自国兵士に対して手錠を用いているという話題から始まります。
一方、北朝鮮の兵士も死を逃れるために月給の100倍に相当する賄賂を親戚中から集めて医者に渡し、結核の診断書を書いてもらい、前線に行かなくて済むように必死の抵抗をしているとのことです。北朝鮮兵は前線に行けば間違いなく弾除けに使われるという現状です。また、ロシア側だけでなくウクライナ側でも兵士の逃亡が起きているという正直な現状も伝えています。
一度戦争が起きてしまえば、個人も国も、否応なしにその現実に対応しなければなりません。しかし元々は一人一人に家族や友人がいて、当たり前の幸せな人生を歩むこともできたはずの人々です。よく死傷者の数が報じられますが、家族を含めその何倍もの人々が逃れられない悲しみの中にいます。まずは現実を知って思いを寄せ、最善の解決の道や、北東アジアではいかに戦争を回避して平和を構築していくのかを一緒に考えて参りましょう。
▼北朝鮮民の多くが苦しむ飢餓
書籍『コリアン・ドリーム』から、北朝鮮の飢餓について伝える短い一節を紹介します。
「北朝鮮民の多くは飢餓に苦しんでいる。1994年から1998年の間に北朝鮮を直撃した深刻な飢饉によって、政府の食糧配給システムは機能不全に陥り、住民の死亡数は100万人にも上ると推定されたが、一説には300万名とも言われている。 崩壊した政府の食糧配給システムは、北朝鮮全体を栄養失調と慢性的飢餓状態に追い込んだ。非政府組織であるACAPSによれば、2400万人の住民のうち、3分の2が明日の食事も保障されていない状態だという。5歳以下の子どもの28パーセントが栄養失調にかかっており、これが原因で脳の発達に深刻な損傷を及ぼす可能性もあるという。」(103ページ)
「脱北者のひとりであるイ・ヘス氏は、『真理や人権といったものに対して何ら知るすべもなく、彼ら(北朝鮮の住民)は鉄格子のない監獄の中で生きている』と語った。生存権を剥奪された平凡な彼らに降りかかるこの膨大な規模の反人倫的悲劇に対して、韓国国民は、ずっと他人事として見て見ぬふりを続けるのだろうか?」(107ページ)
※書籍『コリアン・ドリーム』(ヒョンジン・プレストン・ムン著)は、朝鮮半島の平和統一ビジョンについて書かれた、韓国でベストセラーになったおすすめの一冊です。詳細はこちらから(https://gpf.jp/whatsnew/230201koreandream/)