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Vol.26 2025年10月17日号 | 2025.10.17 | 

🕊️アイデンティティの違いを超えて
アメリカ・モンタナ州での先住民と非先住民のコミュニティ和解プログラムの紹介

3年半以上続くウクライナ戦争、そして2年以上続くガザ戦争。
その背景には、領土や政治だけでなく、アイデンティティの違いによる深い対立があります。

ロシアはウクライナ侵略の根拠として、13世紀のキエフ大公国を挙げ、「ロシアとウクライナは同じ民族である」という歴史的アイデンティティの一体性を強調しました。

ハマスの場合、「パレスチナこそ自分たちの聖なる土地」であると主張し、一方のイスラエルは「ユダヤ民族の永遠の故郷」としてこれに対抗しています。

宗教的・歴史的アイデンティティが先鋭化すると、異なるアイデンティティを持つ人々への寛容さが失われてしまいます。
その結果、人々の心の中に“私たち”と“彼ら”という分断の線が引かれてしまうのです。

私たちGPF(Global Peace Foundation)ではアイデンティティの違いに基づく葛藤や分断を乗り越えるための社会プログラムを世界各地で提供しています。

異なるコミュニティが過去の痛みを認め、人間としての共通の尊厳を確認し、共に未来を築こうとする観点(つまり、共通のビジョンとアイデンティティを見つめる観点)から、対話と協働によって平和構築を進めています。

その一例が、アメリカ・モンタナ州で行われている
Cross-Community Reconciliation(CCR)プログラムです。

記事はコチラ(英語)

このプログラムでは――
• 先住民と非先住民のコミュニティが共に集い、対話と文化交流を通して歴史的な傷を癒すことを目指しています。
• 非難ではなく「認識・癒し・パートナーシップ」に基づいて、信頼を再構築する和解のプロセスを実践しています。
• 芸術、共同奉仕、教育活動を通じて、地域の若者やリーダーが“共通の価値”を共有し、持続的な協力関係を築くことを促しています。

私たちもまた、異なる価値を持つ人々と出会うとき、「共に生きる」ための小さな1分を持てたなら。
この記事がその参考となればと願っています。

担当:飯田和広(GPF Japan国際部長)

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