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Vol.28 2025年11月7日号 | 2025.11.07 | 

脱北者・川崎栄子さんに聴く
「北朝鮮の11月はどんな季節ですか?」

今回は川崎栄子さんに、「北朝鮮の11月はどんな季節ですか?」と質問をさせていただき、貴重なお話を伺いましたので、共有させていただきます。

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▼北朝鮮では今、どんな季節ですか?
日本よりは寒いですよ。それと北朝鮮では一番、大事な時期です。
なぜなら冬を越すための準備をするからです。
冬を越すためには、燃料や食料を手に入れておかなければなりません。

▼燃料や食糧といっても、どうやって手に入れるのですか?
今は配給が崩壊していますし、闇で買うしかありません。
とうもろこしは、今頃は北朝鮮でとれたものもあるでしょうし、中国製のとうもろこしを乾かしたものなんかも売られています。

冬を越すには、一人あたり二百キロくらいは必要です。
いっぺんに全部は買えないので、3〜4ヶ月分を買って、その後に買い足したりします。
冬を迎える前には多めに買っておかなければなりません。

燃料は主に練炭です。
練炭を買えない人は、無煙炭を買ってそこから練炭を作ります。

金日成の時代、配給があった時は、食料の心配をしなくても15日に一度は配給が来ました。しかし燃料は配給ではないので、自分で買って蓄えなければなりませんでした。

▼それを買えない人はどうするのですか?
お金がない場合には自分で山に行って薪を拾ってくるしかありません。
といっても、北朝鮮の山はすべて取り尽くして丸裸の山なので、近い距離では薪を集められません。遠いところから運んできます。
それにしたって重労働なので、食料が要ります。
お腹が空いてしまったら、そんなに遠くまでいけませんから。

だから貧しい人は「燃料もない、食料もない」で、悪条件が重なって身動きが取れなくなります。貧しい人には何重にも苦しみが被さってきます。みんな、何とかして生き延びようと必死です。

▼北朝鮮は北海道よりももっと寒いですよね?
そうです。
昔、寄宿舎で暮らす大学生たちが暖房がなくて寝られないということがありました。
あまりに寒くて、教室に集まってくっついて寝たりしていました。
寝て起きたら、何人か死んでいたということもありました。

北朝鮮で生まれ育った人たちは知恵を身につけていたり、いろいろな人間関係を頼りに暮らしていけますが、
日本から行った人たちは繋がりがないから、仕送りがなければ生き延びられません。
たくさん亡くなりました。

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いかがでしたか?
今もこの世界に、そのような暮らしをする人たちがいるということを、改めて知ることができました。

今後も川崎栄子さんに、貴重なお話を伺っていこうと思います。

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