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アジア太平洋平和開発サービス・アライアンスの国際会議が開催されました2015.04.03 | 

 3月23日、24日の二日間にかけて、ネパール・カトマンズのタパタリ貿易タワーにて、国連アジア太平洋経済社会委員会(UNESCAP)、ネパール青年スポーツ省、GPF合同で、アジア太平洋平和開発サービス・アライアンス(Asia-Pacific Peace and Development Service Alliance/APPDSA)」の国際会議が開催されました。APPDSAは昨年10月末、タイ・バンコクの「アジア太平洋ユース・ボランティアリズムフォーラム」で発足した国際的イニシアティブです。

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 若者のボランティア精神促進を目的として開かれた会議では、17か国から集まった青年、NGO団体、政府機関等の代表者ら200余名が、環境、健康、災害支援、平和開発、青年社会起業、の5分野で活発な討議が展開されました。

 特に環境問題とポストMDGs(国連のミレニアム開発目標)として提唱されている持続可能な開発目標(SDGs)の2つに焦点が当てられ、白熱した意見が交わされました。
 「持続可能性」と「若者」、そして「ローカルの主体性」といったキーワードのもと、未来を担う若者が、世界の問題解決にどのように関わっていくかを多様な視点から話し合いました。

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 持続可能な開発に関して、アメリカのPeace Corpsの一員としてネパールで活動中のSacha Maniar団員は、「数多くのNGOや若者がボランティア活動をしてきたが、現地の人たちを巻き込めていなかった。それゆえにいくらNGOが情熱や高い志を持ってボランティア活動をしても効果がないように思える」と述べました。続いて「問題解決のカギは、実際に問題解決の効果が見込める人たちに“なぜ”か、と問うこと、そしてその人たちを巻き込んで活動できる余地を作ることだ」と意見を述べ、多くの賛同を得ました。

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 また、オーストラリア・ボランティア・インターナショナル事務局長のエマ・ヘス氏が、「社会問題解決のカギはボランティア活動にある」と述べ、シヴァ・ラジ・チャルガイン氏が「歴史上の大きな変化は若者が生み出してきた。若者がこのような変化の主人公になるのは、今だ」と、若者の自主性を強調しました。

 デイビッド・カプレラ GPF副会長は、マルコ・ロンカラティ UNESCAP局長 の言葉を引用し、「you change, the world change(自分が変われば、世界が変わる)」と、意識改革の必要性を述べ、カンファレンスは締めくくられました。

マルコ・ロンカラティ UNESCAP局長

マルコ・ロンカラティ UNESCAP局長

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