HOME > 宮城県気仙沼市本吉町で心温まる“稲刈りカップ”が開催されました
宮城県気仙沼市本吉町で心温まる“稲刈りカップ”が開催されました2015.09.28 |
9月21日、22日、5月の“田植えカップ”に続き、気仙沼本吉町にて“稲刈りカップ”が開催されました。今回は東京から13名、群馬から4名が参加し、稲刈り、地元青少年バレーボールチームとのバレーボール大会、復興リサイタル、現地視察などのプログラムを体験。現地の方との心温まる交流の時間を持ちました。
今回の“稲刈りカップ”は、稲刈りカップ実行委員会が主催、地元の本吉ジュニアバレー少年団やGPFJapanなどが共催しました。稲刈りカップ実行委員の佐藤誠悦氏は、8月に行われた「多文化おもてなしフェスティバル2015」にも参加し、初日の多文化フォーラムの中で、「多文化の思いを復興に活かす」というテーマで講演してくださいました。
2013年から3年目を迎える稲刈りカップは、年々多くの方が参加しています。
初日、参加者は宮城県くりこま高原駅に集合。マイクロバスに乗り、気仙沼市本吉町にある佐藤氏の田んぼに向かいました。5月の田植えカップから4か月が経ち、豊かに実った稲穂を眺めながら、秋晴れの下、参加者は稲刈りに挑戦しました。稲刈り後は地元の方による手作りの豚汁とおにぎりを満喫。腹ごしらえをして、町内の体育館へと向かいました。
体育館に到着し、佐藤氏による“稲刈りカップ”開催の経緯が簡単に話されました。その後、在日フィリピン人歌手ヨランダ・タシコさんによる歌のプレゼントがあり、地元青少年バレーボールチームと交流しました。元全日本女子バレーボール監督の岩本洋氏による指導を受けながら、参加者は真剣かつ楽しみながら汗を流しました。
その後、オペラ歌手・二宮望実さんによる復興リサイタル「オペラの世界」に参加。素晴らしい歌声に参加者は魅了されました。
初日の日程を終え、一同は宿泊施設「はなます海洋館」へ移動。そこで懇親会の時間を持ちました。地元の新鮮な食材を味わいつつ、復興へのそれぞれの思いを共有する時間となりました。
二日目は被災地視察の一日となりました。民間医療用ヘリに搭乗し、被災地を上空から視察。その後、市内を車で移動しながら、佐藤氏による震災時の状況説明が行われました。佐藤氏は当時を振り返りながら、直接体験した内容や感じた思いを話し、参加者はその思いをそれぞれの胸に刻みました。
「人と人との絆の大切さを何より実感している気仙沼の方々の人間味に触れ、心を動かされた」「佐藤さんから頂いた震災時の教訓を実践できるように、日々心がけながら生活していきたい」「帰ってから周囲の人に、気仙沼での体験を伝えたい」などの感想が聞かれ、充実した2日間のイベントとなりました。
来年の5月には“田植えカップ”が行われます。多くの方々の参加をお待ちしています。