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朝鮮半島統一国際専門家フォーラムが開催されました2015.10.16 | 

 10月8日、韓国ソウルにおいて、学者、研究者、市民社会のリーダーや政府閣僚が集まり、朝鮮半島の平和統一促進のため、合意と協力を模索する朝鮮半島統一国際専門家フォーラムが開催されました。本フォーラムは「統一のための市民社会の役割と国際協力の模索」というテーマで行われ、韓国の独立70周年と第2次世界大戦後の半島分断を想起させる一連のイベントの一環として行われました。

 フォーラムでは、国民的に共有された価値観と、統一による経済的機会と発展における役割の重要性が強調されました。本フォーラムはGPF、韓半島先進化財団、国家戦略研究所の共催で行われ、韓国政府の統一部、統一準備委員会、国家平和統一諮問会議が後援しました。

 歓迎挨拶の中で、ホン・ヨンピョ統一部長官は、韓国政府が積極的に国内および国際的なコンセンサスを構築に努めてきたことを述べ、「韓国国民が統一に不可欠な市民間の認識を底上げするため、そして、市民グループとの継続した対話と協力のために、政府は様々なプログラムを行っています。同時に、統一外交という旗印を掲げて、国際サミットや会議の機会を最大限に活かし、平和統一のビジョンを拡大しています」と語りました。

 パク・ジェワン韓半島先進化財団会長は、南北分断以降の70年間、北朝鮮を訪問した韓国人はほとんどいない事実を参加者に想起させながら、「北朝鮮は近隣の中国や日本にとってだけでなく、遠く離れたヨーロッパ諸国やアメリカに対しても隠者王国になっています。朝鮮半島の統一は韓国人にとって、コストや利益、道筋や段階などといった議論を超えて、運命なのです」と述べました。
 同氏は東西ドイツ分断の例を引用しながら、ベルリンの壁の崩壊につながった一番の要因は、他の何よりも東ドイツ住民の祖国統一への熱意であったと述べ、「私たちは北朝鮮の住民たちが統一を熱望するように努めなければならない。それは政府だけによっては行うことはできません」と語りました。

 米国ヘリテージ財団の創設者であり、フォーラムの議長でもあるエドウィン・フォールナー氏は、演説の中で、「市民社会の性質と範囲を明確にするのに時間がかかりました。市民社会は、共通のゴールに向かって自発的に働く民間団体を通じて協力する個人の集合体です。市民社会は朝鮮半島の統一というビジョンを共有するにあたり、また、朝鮮半島の人々を解放するために依然として重要です」と述べました。
 フォールナー氏は、ほぼ二世紀前にアメリカに関する見解を記したフランスの貴族であるアレクシス・ド・トクヴィルの言葉を言い換えながら、「NGO、クラブ、宗教団体や市民団体などの自発的な団体は、民主主義システムにおいて単なる付け足しではなく、中核である」と述べました。中国と北朝鮮の政府による過度の規制により、友情、信頼、信仰などの精神的つながりが損なわれ、「精神的貧困」に陥っている危険性に触れ、「そのような政府は力を確保するために市民社会セクターを排除しているのです」と警告しました。

 フォールナー氏はまた、「社会は家庭の中の愛着から始まる有機的な拡大だと思っています。それは個人的献身と市民社会や組織に繋がり、より広範な地域の親和性に向かって、さらに外側に達し、国家のアイデンティティへと収束します。ですから、今日における私の挑戦は、皆さんが、私たちの真の市民社会団体を通じて、共通の目的を達成していくための新しいボトムアップの方法を受け入れることです。真の市民社会に貢献する新しい世代を応援します。自由、教育、起業活動、および選挙参加の機会を拡大することは、朝鮮半島全体の市民社会の繁栄のために集った私たちすべてにとって価値があることです」と述べました。

フォーラムに参加したパネリスト

フォーラムに参加したパネリスト

パク・ジェワン韓半島先進化財団会長

パク・ジェワン韓半島先進化財団会長

米国ヘリテージ財団の創設者であるエドウィン・フォールナー氏

米国ヘリテージ財団の創設者であるエドウィン・フォールナー氏

パネリストの発言に真剣に耳を傾ける参加者たち

パネリストの発言に真剣に耳を傾ける参加者たち

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