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米国と韓国でワンコリア国際フォーラムを開催しました2017.12.29 |
2017年11月14日、15日米国ワシントンD.C.にて、2017年12月7日、12月8日韓国ソウルにて、Action for Korea United(以下AKU)、Global Peace Foundation(以下GPF)、East West Institute、ワンコリア財団の共同主催のもと、ワンコリア国際フォーラムが開催されました。
11月にワシントンで開催されたフォーラムは「朝鮮半島統一のための市民社会の役割」をテーマに、「平和統一のビジョンとその実現のための多様な実行ロードマップ」「朝鮮半島統一のための国際社会の役割」「北東アジア平和と安保のための米韓協力強化」などのセッションが持たれ、安全保障、人道支援、経済協力など多岐にわたる話題について、政治、宗教、経済各界の指導者が議論を交わす場となりました。
同フォーラムには、米国主要シンクタンクであるEast-West Institute、国際問題戦略研究所、ヘリテージ財団をはじめ、アジアから日本経済研究センター、中国外交学院、インド国防研究分析室関係者らが参加しました。
また、韓国から市民団体の連合体である「Action for Korea United」を代表して、40名程度が参加し、朝鮮半島の危機の解決に対して包括的な議論が交わされました。
フォーラムに参加した、エドウィン・フォイルナー・ヘリテージ財団会長は、11月のトランプ大統領の訪韓時のスピーチを引用しながら、今回の一連のフォーラムの意義づけをしました。
12月7日、8日には、韓国ソウルにて、「朝鮮半島危機の解法模索」というテーマのもと、AKU、GPF、East West Institute、ワンコリア財団、CNU国家戦略研究所、与野党国会議員が共同主催し、統一部・民主平和統一諮問会議等が後援し、ワンコリア国際フォーラム、ワンコリア経済フォーラムが開催されました。
2日間にわたり延べ約1,000人が参加したフォーラムは、「平和統一のビジョンと実現のための各分野の実現ロードマップ模索」「脱冷戦時代の北東アジア共同安保と平和実現のための新しいパラダイム」「国際協力を通した対北朝鮮人道的支援と人権促進のための法案模索」「ワンコリア実現のための経済改革戦略」の4つのセッションが行われ、統一コリアに向けた具体的方策を、様々な面から模索する機会となりました。
7日のフォーラムでの歓迎の辞の中で、イ・ジョンゴル国会議員(共に民主党)は、「現在の朝鮮半島情勢は6.25動乱以後最も大きな危機に直面している。現状を抜け出し真の統一時代を開くためには、生活の中で市民達が実践する統一運動とその行動に導く市民社会団体の組織的な動きが必要だ」と話しました。
また、基調演説では、マダブ・ナラパット・サンデーガーディアン編集長(インド)、ビニシオ・セレソ元グアテマラ大統領、ヒョンジン・P・ムンGPF理事長が登壇し、朝鮮半島平和統一実現のための意見を述べました。
ナラパット氏は、「インドと韓国は数千年の間、一つの家族だと思ってきました。ここでも皆さんは、人種の違いを越えて和合の雰囲気の中に集まりました。韓国、インドは世界が一つの家族であることを確認する桁と思います。私はムン博士のビジョンがワンコリアという目標を達成するに導くことができると思います」と述べました。
セレソ氏は、「中央アメリカ地域の指導者は、価値観とビジョンを共有し、政治・経済改革に努力を行ってきました。朝鮮半島においても共通の価値とビジョンを中心とした具体的な戦略が必要です」と強調しました。
また、8日に全経連会館で開催された経済フォーラムでは、ムン理事長は、「アメリカの歴史と政策を学んだ者から見て、現在の朝鮮半島の状況に対して、米国の政策に根本的な変化がもたらされていると言える。韓国の経済指導者が、現実に向き合い未来を考えていかなければならない」と述べ、「統一コリアの最大の資源は、人材である。北朝鮮の2,500万人の労働力を活かす経済改革をしていかなければならない」と主張しました。
また、7日の夕方には、Action for Korea Unitedの創立5周年を記念して、統一実践指導者大会が開かれ、今後の計画発表が行われました。
2016年から始まった「One-Kグローバルキャンペーン」事業を、韓国美術協会、韓国音楽協会、韓国演劇俳優協会などの芸術団体と協力して、統一コリアを描いたドキュメンタリー映画、世界の有名アーティストが参加するミュージックフェスティバルなどの計画が行われていくことが発表されました。