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ワシントンD.Cでワンコリア国際フォーラムを開催2018.12.21 | 

 2018年12月12日、ワシントンのカーネギー科学研究院にてワンコリア国際フォーラムが開催されました。
 フォーラムでは、歴史と遺産を共有した朝鮮半島統一に関して議論が持たれ、朝鮮半島情勢の専門家たちが意見を交わしました。

 GPFとアライアンス・フォー・コリア・ユナイテッドの主催で行われた「統一コリア:朝鮮半島問題解決のための戦略的枠組み」フォーラムでは、韓国の統一プロセスに対する一般的かつ政治的な支持が高まる一方で、統一には広範な市民社会の関与と国際的な政治的解決の両方が必要だとの警告がありました。

ワシントンD.C.で開催されたワンコリア国際フォーラムで基調講演を行うヒョンジン・プレストン・ムン氏

ワシントンD.C.で開催されたワンコリア国際フォーラムで基調講演を行うヒョンジン・プレストン・ムン氏

 GPFの創設者であり理事長のヒョンジン・プレストン・ムン氏は、米国の政策立案者たちに、統一という考えを、朝鮮半島を非核化するために必要な戦略的アプローチとして受け入れるよう呼びかけました。

 ムン氏は、ジョージ・H・W.元アメリカ大統領と、ドイツ統一の過程におけるリーダーシップ想起させながら、それは韓国にとって重要な教訓があると語りました。

「朝鮮半島統一のための戦略の中で最も重要なことの一つは、明確な最終目標を持ち、着実かつ組織的に取り組むことです。また、もう一つは、社会変革のためのダイナミックで重要な要素である人気のある市民社会の動きを認識し、その活動を賢明に支援することです」とムン氏は述べました。
 冷戦時代の名残である思想の対立とは関係のない、朝鮮民族が共通して持っている文化遺産に基づいた統一コリアの建国は、政府だけの仕事ではなく、幅広く市民社会が連帯することが求められています。朝鮮半島固有のアイデンティティである、弘益人間の理想や、“より大きな善のために生きる”ということをよく見てみると、それは日本による植民地時代の1919年3月1日に、独立運動を主導した原則であり、その理想はその当時は果たされなかったが、今でも南と北に住む人々の心の中に燃え続けているのです」とムン氏は訴えました。

スピーカー(左から右):アリシア・カンピ氏(中国・モンゴルのスペシャリスト、元米国外交官)、キム・ジェボム大使(韓米連合副会長)、ジェームズ・フリン氏(グローバル・ピース・ファウンデーション世界会長)リチャード・リー氏(アライアンス・フォー・コリア・ユナイテッド)ロバート・シュルラー氏(ロバート・シュルラーミニストルズ創設者)

スピーカー(左から右):アリシア・カンピ氏(中国・モンゴルのスペシャリスト、元米国外交官)、キム・ジェボム大使(韓米連合副会長)、ジェームズ・フリン氏(グローバル・ピース・ファウンデーション世界会長)リチャード・リー氏(アライアンス・フォー・コリア・ユナイテッド)ロバート・シュルラー氏(ロバート・シュルラーミニストルズ創設者)


 中国とモンゴルの専門家であり、元米国外交官のアリシア・カンピ氏は、「近代化や経済改革を行った小規模な国家は、南北コリアの統一において、重要な役割を果たすことができます。モンゴルやカザフスタンのような旧ソ連諸国は、強力な周辺諸国に主権を委譲せず、平和的な政治改革を行っており、現在も大国からの脅威はありません」と話しました。

 そして、「最近、南北首脳会談が開催されたシンガポールは、北朝鮮との長期にわたる外交関係を持っていると言及し、また、フィリピンは米国と密接な関係にあるにもかかわらず、北朝鮮と3番目に大きな貿易相手国であります」と締めくくりました。

 また彼女は、防災、環境管理、運輸、エネルギーなどの分野で、ほとんど協力が進んでいないが、それらは決断によって、「統一コリアのための運動の勢いを強化することにつながる」との見解を示しました。

One Koreaフォーラムのパネルディスカッションで発言するジョン・エヴァラード氏(左から:アリシア・カンピ氏、ヒョンジン・プレストン・ムン氏、エドウィン・フールナー博士)

One Koreaフォーラムのパネルディスカッションで発言するジョン・エヴァラード氏(左から:アリシア・カンピ氏、ヒョンジン・プレストン・ムン氏、エドウィン・フールナー博士)

 英国の元外交官であり、北朝鮮大使であったジョン・エヴァラード氏は、統一は本当に難しい挑戦となるだろうと警告しました。
 何故ならば、北朝鮮の人々は韓国や世界のほとんどの国の人々とは大きく異なる視点を持っており、統一には極端に莫大なコストがかかったり、北朝鮮の人々が経験してきた個人的な選択や責任の乏しさ、巨額の経済格差があるからです。

 エベラード氏は、「北朝鮮には、共産主義者の欲望を捨てようとしている人々で満ちている」と語り、「それは全く全てではない。これは自らの運命を自分で決定したいと自負している誇り高い人々であり、米国、ロシア、中国に直面している」と話しました。

 また、彼は、南北コリアの統一を現実的に進めるための4つのステップを概説しました。それは以下の4つに表されます。

1.ビジョンを明確にし、到達する方法論を考え、コストを試算する
2.そのプランを“難しい”ステークホルダーと共有する(特に中国とロシア)
3.反応を待つ。柔軟であること。北朝鮮は確実に、統一に関して異なる考えを持っている
4.最後に、国際社会の関与を求める。

ムン氏による統一コリアへの市民社会のアプローチの重要性を強調する、エドウィン・フールナー博士

ムン氏による統一コリアへの市民社会のアプローチの重要性を強調する、エドウィン・フールナー博士

 米国ヘリテージ財団の創設者であるエドウィン・フールナー博士は、米国と韓国の関係について「今までになく強固である」と述べながら、直接対話を通して北朝鮮との関係を進展させているトランプ政権の運営を信頼していました。

 彼は、平和への唯一の道は、変化をもたらし、自由を前提とした統一を進める「市民社会の活気あふれる力」を肯定しながら、非核化への妥協のないコミットメントを持つことであると強調しました。

 大ニューヨーク韓人会副会長のキム・ジェボム大使は、フォーラムにも出席し、「古朝鮮の建国理念と文化的道徳に根ざした」統一に焦点を当てることは、コリアンを何千年もの間、一つの民族としてまとめてきており、多くのコリアンに、統一が現実的かつ可能であると信ずるようにしてきたと語りました。

 キム大使はまた、「共産主義の侵略に対する防波堤、停戦、経済発展、国防、民主化」など、第二次世界大戦の終結以来の韓国の歴史における、米国の重要な役割も認識しています。
 これらの役割は。北朝鮮との和解と、南北コリアの究極的な統一にとって、未だに不可欠な役割である」と述べました。

 フォーラムの後、在米コリアンの指導者たちは、韓国の統一のための市民社会団体「アクション・フォー・コリア・ユナイテッド」の代表との円卓会議を開催しました。

 フォーラム主催者は、2019年2月26日から3月1日までソウルで開催される、1919年3月1日の韓国の独立運動記念の「ワン・コリア・グローバル・キャンペーン」についても発表。プログラムには、コンサート、グローバル・ピース・サミット、国際学者と政策立案者会議、ドキュメンタリー映画撮影などが含まれています。

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