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GPFケニアで推進される起業家育成2019.04.25 | 

 2015年に開始された革新的な放課後のプログラムのおかげで、ケニアでは青年たちが新しい可能性の扉をつぎつぎと急速度に開きつつあります。
 2019年1月より、GPGのリープ・ハブ(Leap Hub)・プログラムに参加していた学生たちは、ケニアの高等教育の正規の機関であるモリンガ校で全額援助の奨学金の対象者に選ばれました。

モリンガ校でオンラインプロジェクトに参加する学生たち

モリンガ校でオンラインプロジェクトに参加する学生たち

 リープ・ハブ・プログラムは、高いモチベーションを持った生徒たちにガイダンスと場所を高校で提供することにより、彼らがビジネスや社会的な起業のアイデアを練るのを手助けするインターネットやさまざまなオンラインツールへのアクセスが可能な放課後のプログラムです。

 生徒たちは、起業に必要な全プロセス― 市場のニーズの把握から始まって、ビジョンやミッションステートメントの作成、ビジネスモデルの開発、投資家たちを説得して自分たちのプロジェクトに引き込むためのブランディング…等について指導されます。

 さらに、参加する生徒たちは、助言プログラムだけでなく、ビジネスのプラン作りや会計情報の読み書きについてのレッスンも受けます。

 今まで30人のリープ・ハブの生徒たちがモリンガ奨学金プログラムの恩恵を受けています。最初の10人はマカコス校、マリー・リーキー・ガールズ校、モイ・フォース・アカデミーからでしたが、後の20人はカリオバンギ・ノース校とモイ・フォース・アカデミーからで、最近入学したのは3月に入学した生徒です。

 奨学金グループは1月から6か月間実施されるプログラムの一部で、3つのステージに分けられます。
 第一段階では、生徒たちはHTMLやCSS、JavaScript、jQueryを含む、コンピュータやその技術を用いたシステム全般について基本的な教育を受けます。

 そして今は第二段階であり、生徒たちはさらに、モリンガ校やGPFプログラムの指導者や教育者たちによって融合的に提供されている学習モデルを通して、プログラムのコーディングやソフトウェア・エンジニアリングに対する基本的な理解を獲得します。

モリンガ校で学ぶ生徒たち

モリンガ校で学ぶ生徒たち

 プログラムに参加している生徒たちの姿勢に感動して、リープ・ハブの技術指導者であるジューン・バラサさんは、「このグループの子供たちは質問をよくして、分からないところをそのまま残さずに助けを積極的に求めます。これは良いことです。(ほかの学校の話ですが)生徒たちの中には、助けを求めないがゆえに、一人でもがいているケースもあるからです。すべての子たちがポジティブな姿勢を見せ、学ぶ意欲にあふれています」と語りました。

 ビジネスオーナーとしてあるいは社会的な起業家として成功するために必須であるため、このプログラムでは、生徒たちが効果的に友好的にチームのメンバーたちと関わり合っていくために、ソフトスキル(対人的な交渉・指導・意思疎通などをうまく行える能力)の受容性も強調します。

 モリンガ校によって提供される機会のおかげで、素晴らしい生徒たちが誕生しています。
 例えばジョン・ムアサさんを他の生徒たちは、大胆な人だと評価して、「彼は彼の同級生たちにとって模範的だ」と語ります。彼は他の生徒たちの世話をよくして、学習の手助けをします。その生徒たちを知っているか知っていないかにかかわらずです。彼はリーダーのように話し、成功するために他の生徒たちが何をすべきかを繰り返し語りました。

 ピーター・ワチラさんは、新しいことを学ぶために回り道をし、そして学んだ内容をクラスのみんなと共有しました。彼は(この学校で)テキストエディターというものを使ってプログラムのコードを書いた最初の人です。

 ジョン・キャロさんは、モリンガ校に入学する前から既にグラフィック・デザイナーでしたので、ウェブサイトのデザインに才能がありました。オーガスティン・オチエングさんは、IP(インターネット・プロトコル)についてのテストにおいて得点率97.62%で、全校で2位に輝きました。

 モリンガ・アクセス・プログラムのコーディネーターであるネリー・ギャンフィさんは、GPFとの協力関係やサポートに感謝して次のように言います。
「私たちは、GPFを通して私たちの所に来た生徒たちが本校で頑張っている姿を見て、とても感動しています。私たちはここモリンガ校にいる生徒たちのために、これからも、ポジティブで充実した学習環境を創造できるようにベストを尽くし、また彼らが成功できるように彼らをサポートできるように全力を注ぎたいと思います。グローバル・ピースがこれらの青年たちが、立派なソフトウェア・エンジニアになるために必要なスキルを獲得できるように協力してくれていることに感謝しています。私たちたちは今後もこのパートナーシップを継続していけることを嬉しく思っています」

 リープ・ハブはGPFとパートナー団体であるエアーテルや国連人間居住計画、オラクル、チャンダリア・ファウンデーションが進めているプログラムです。

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