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北東アジアみらいプロジェクト勉強会を開催しました2019.05.22 | 

 5月11日に北東アジアみらいプロジェクト勉強会「アメリカから見た現在の日韓関係」を開催しました。
 今回は、米国のGPFの国際本部から講師を招き、約1時間半の講義の後、質疑応答の時間を持ちました。

 今回の講演を担当した澤井健二氏は、戦略的パートナーシップ部の北東アジアのディレクターとして、アメリカのシンクタンクや北朝鮮人権の関連団体との連携活動やフォーラムを開催。また。International Young Leaders Assembly (https://www.iyla.info/)という国際青年プログラムを立ち上げました。具体的には、世界銀行、国連、米議会の訪問や様々な活動を通して道徳的で革新的な人材の育成を目指すものです。

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 講演の中で澤井氏は、アメリカと北朝鮮、日本と韓国の関係性について言及した後、多様な価値観の混在するアメリカが発展してきた理由の一つとして独立宣言文を紹介。政治や経済など多くの分野に渡り繁栄した具体的な例をいくつか挙げました。
 そして、今後の朝鮮半島の展望と発展の可能性として、韓国の建国理念である弘益人間思想に言及し、GPFが具体的に展開している活動を紹介しました。

 現在のアメリカと北朝鮮、日本と韓国の関係性について、核開発や人権問題などで、北東アジアの安全保障において多大なる影響を与えている北朝鮮についてのアメリカの姿勢の変化に言及。これまでの非核化の姿勢であった「完全で永久的検証可能であり、不可逆的な核廃棄」から「完全で最終的、検証可能な核廃棄」というように、アメリカの姿勢の変化について話しました。

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 また、韓国内の右派と左派の対立、日本と韓国においても、昨今の深刻な政治的対立が存在するなか、今後の協調関係を築く上で、アメリカの独立宣言文の精神が参考になると強調しました。
 独立宣言の成立の過程で行われた多くの議論と、国内外の数多くの文献から引用、推敲された価値観から導かれた普遍的な理念が、多民族・多宗教の国民を内包しているにも関わらず、統合と繁栄の基となっていること。その後、リンカーンやキング牧師の運動により、時代その理念が具体化されてきた歴史について言及しました。

 そして、そのような理念のもと、アメリカの識者の日韓への見方として、米ヘリテージ財団創設者であるエドウィン・フォイルナー氏や、CSISのビクター・チャ氏の見解を引用。フォイルナー氏の「日韓関係を重視した金大中元大統領のように、現在においては韓国は日韓関係を重視する必要がある」との見解や、ビクター氏の「北朝鮮の人権問題の統合なしに非核化が成功することは不可能。経済より前に人権問題が解決されてこそ、経済などが進展しうる」といった見解を紹介しました。

 昨年には、南北首脳会談や、南北分断後初の米朝首脳会談が行われるなど、歴史的にも岐路に立つ朝鮮半島。南北コリアでの自由・民主・人権・法の支配といった理念やビジョンの共有とともに、日韓においても理念・ビジョンを共有する必要性を訴え、講演を締めくくりました。

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