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オンラインでワンコリア国際フォーラムが開催されました2020.08.25 | 

 8月15日にオンラインにて、ワンコリア国際フォーラムが開催されました。
「グローバルな変化の中での再編成:自由で統一された韓国のための新しい機会」をテーマで開催された今回のフォーラムには、主要な韓国の専門家、政策立案者、市民社会の指導者が登壇。朝鮮半島の平和的統一を進めるため、喫緊の国際情勢と機会を検討しました。



 元々、ソウルで開催の予定だった本フォーラムは、COVID-19の影響でオンラインでの開催へと変更。約3,000人の学者、市民社会の指導者をはじめ、90か国からフォーラムへの参加者がありました。

開会の辞を述べるジェームズ・P・フリンGPF会長

開会の辞を述べるジェームズ・P・フリンGPF会長

 GPFのヒョンジン・P・ムン理事長は、パンデミックによる世界中の人々の社会生活と仕事生活の混乱、および国家間の関係に注目して、「現在の状況は政治的および経済的に大きな影響を及ぼしており、古いモデルの再評価を余儀なくしているが、同時に新しい機会でもある」と述べました。

■国内、南北および国際的な課題
 開会の辞において、平和統一研究所の会長であり、かつて国会の外交統一委員会の委員長を務めた金忠環(キム・チュンファン)氏は、核武装した北朝鮮を「時限爆弾」と表現しました。金氏は、 朝鮮半島問題に関連する国連、米国、中国、その他の国々に対し、北朝鮮の核の状態だけでなく、南北の統一についても議論することを促しました。

 韓国元駐米大使であり、北韓大学院総長を務める安豪栄氏は、統一への第一歩は、自由、民主主義、人権の価値、宗教の自由に基づいた国民的合意の構築であると述べました。彼は、「昨年、これらの価値観に反する事象が多く見られました。世界中に広がっている強烈で攻撃的で敵対的なタイプのナショナリズムは、私たちが大切にしている価値観を損なうものであり、実際、統一の基礎を損ないます」と警告しました。
 同氏はまた、「統一は南北朝鮮間の尊敬と誠実に基づいて達成されなければならないが、北朝鮮は軍事挑発で韓国を脅迫し、韓国を侮辱で脅し続けています。しかし、北朝鮮の挑発は大量破壊兵器への執着の結果であり、経済制裁からの不満の表れです」と強調しました。
 そして、ドイツ統一に際してのブッシュ大統領とヘルムートコール首相のパートナーシップを引用しながら、「ここ1年の否定的な変化の中で、統一について考え続け、統一について話し、統一の準備のために行動を起こさなければなりません」と話しました。

上:エドウィン・フォイルナー 米ヘリテージ財団創設者 下:ウィリアム・パーカー 米イーストウエスト協会理事

上:エドウィン・フォイルナー 米ヘリテージ財団創設者
下:ウィリアム・パーカー 米イーストウエスト協会理事

■北朝鮮の核の脅威
 米国のパネリストは、北朝鮮の核能力と閉鎖的な社会体制について深刻な懸念を表明し、市民社会が南北の分裂を橋渡しする上で果たすことができる重要な役割を指摘しました。

 米国の国家安全保障コンサルタントであり、NGOのイーストウエスト協会理事のウィリアム・パーカー博士は、「北朝鮮が核兵器を所有していることは、米国、韓国、日本、そして世界中のアメリカの友人や同盟国の安全に対する実存的な脅威を提示している」と述べました。
 また、「現在の危機は非常に大きなリスクを伴いますが、機会ももたらします。それは、朝鮮半島から大量破壊兵器を一斉に排除するということや、中国が大国として建設的な役割を果たすことも含みます。長期的に見ると、民主主義でのみ見られる自由を支持する政府のもとで朝鮮人の統一を可能にするかもしれない」と語りました。

 米ヘリテージ財団創設者であるエドウィン・フォイルナー博士は、韓国は今日、重要な転換点に立っていると述べました。
「多くの学者や政策専門家は、過去の努力の失敗に直面して、韓国の統一を達成するのが困難であっても、必要なことであると考えている」と語りました。また、ムン理事長の「コリアンドリーム」に言及し、「この本の功績は、韓国国民の共通の価値観と文化を強調したことであり、統一の追求を政府の領域外に移し、韓国国民全体がこの課題に取り組むときがきました。私は長い間、市民社会を形成し、健全で活気に満ちた民主主義の表現である市民ボランティア団体の重要性を提唱してきました。共通の原則と統一の共通の目標に関する市民団体の動員は、南北コリアの両方で大きな意味を持つでしょう」と述べました。

 中国の中国グローバリゼーションセンター 創設者兼会長 ワン・フイヤオ(王辉耀)氏は中国の立場を次のように述べ、「中国は1000年以上中国の隣国であり、最近2014年に習近平国家主席が韓国を訪問したとき、も朝鮮半島の平和的統一を承認し、提案した」ことに言及しました。また中国は「外勢の干渉なく、南北コリアの国民たちによる統一プロセスの解決を望んでいる」と語りました。

 続いて、基調講演にてGPFのムン理事長が、中国の影響力の高まりを指摘。最近の中国の行動、つまりCOVID-19ウイルスの起源と拡散に関する謎の多い対応、南シナ海での積極的な軍事行動、香港市民への権利と自由の剥奪行為、新疆ウイグル人ムスリムへの弾圧に言及し、これらのことは、中国がどのような世界的リーダーになるか」を示しているものです」と述べました。

基調講演で話すムン理事長

基調講演で話すムン理事長

 また、宗教の自由についても言及し「宗教の自由は人類社会の未来、統一コリアの見通しとどのような性格の国となるか、を形作る現代の根本的、そして中核的問題です」と述べ、「人間にとって、道徳的で意味のある人生の追求に不可欠の価値観です。すべての人は、自分の良心に従い、真実を求める権利を有し、いかなる政府の命令からも自由です」と強調しました。

 ムン理事長はまた、「分断を経て新しく生まれる統一コリアは、普遍的原則と道徳的価値観の確固たる基盤に根ざしている必要があります」と続け 「これらは真の自由のための不可欠な基盤を形成します。弘益人間-すべての人類のより大きな利益のために生きている-は、大韓民国の建国理念です 。それは、韓国国民の本来の倫理的および道徳的な羅針盤と韓国のアイデンティティを表しています」と述べました。

 そして、中国の国家主義イデオロギーと最近の行動を踏まえ、韓国の文政権に対し、中国に対して接近している最近の動きを再考し、米国や日本との伝統的な同盟関係への回帰を要請。「戦略的観点から、米国は、非核化と地域の平和への長期的な恒久的解決策としての原則的統一の必要性を認識すべきである。コリアン主導の統一プロセスは、米国の半島における外交政策の目標になるべきであり、経済的および地政学的にこのプロセスをサポートするというコミットメントに裏打ちされるべきです」と語りました。

 彼は、コリアンドリームのアプローチは、原則に基づいた統一のための世界的なコンセンサスを形成している「市民の力」による運動をすでに鼓舞していると述べました。

今回新たに発表された統一コリアのための歌「ナンバーワン コリア」を収録する様子

今回新たに発表された統一コリアのための歌「ナンバーワン コリア」を収録する様子

 ワンコリア国際フォーラムは、北朝鮮の体制によって引き起こされた世界の安全保障と人権の課題に対して、何十年も不毛に終わった外交的および軍事的試みを解決するための「第三の方法」として、自由の保証された統一コリアへの支援を構築しようとしています。

 今回8月15日に開催されたフォーラムは、GPF、アクション・フォー・コリア・ユナイテッド、アライアンス・フォー・コリア・ユナイテッド(AKU)が主催し、2020年秋に予定されている一連のフォーラムの最初のものです。
 詳細と登録については、コチラをご覧ください。

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