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オンラインセミナー「目指すは『多文化理解』-日英インタビューメディア 15年の挑戦-」を実施しました2021.12.25 | 

11月27日(土)の19時から、オンラインメディア「My Eyes Tokyo」創設者兼編集長である徳橋功氏をお招きし、オンラインセミナーを開催しました。

「日本を伝える 世界を知る」というコンセプトで、2006年10月、東京に住む外国人および国際派日本人へのインタビューを集めたメディア「My Eyes Tokyo」を立ちあげ、これまで世界五大陸出身者約1,000人、アイドルから難民、精神科医、訪日観光客までインタビューを敢行してこられた徳橋さん。
ご自身がこのメディアを立ち上げるきっかけとなった出来事や、メディアを運営する中での苦労や喜びを語っていただきました。
多くの内容から、要点を抜粋します。

―いかに海外に縁がなかったかという
■海外に縁がある家系ではなかった。祖母がかつて、英語の先生だったことくらい。
■高校時代、偶然ラジオで聞いたFENでネイティブの英語に触れ、その時に”英語を話したい”と思った。
■大学も経済学部で、英語とは無縁の生活。その中で、香港に行く機会があり、カタコトの英語で頑張った。

―My Eyes Tokyoとは
■2006年10月に立ち上げたオンラインメディア
■インタビュー対象の外国人は世界5大陸に及ぶ

My Eyes Tokyoを紹介する徳橋さん

■昨年、法人化し、ストーリーテリングをインタビューで提供できないかと思い、合同会社にした。

青く塗られている国は、徳橋さんがインタビューをしてきた国。これまでインタビューをしてきた方々は約1,000人にのぼる

 

2009年には幻冬舎から本の出版することに

■活動の根本は、「日本を伝え、世界を知る」このコンセプトで一貫して行ってきた
■アメリカ滞在時、インターンを行っている時に、アメリカ人と会話する中で、「日本があまり理解されていない」と感じた。それが、このメディアを立ち上げようと思ったきっかけ。
■形式をインタビューとしたのは、とある雑誌に掲載されていた記事に啓発されていた20歳ごろのことがきっかけ。インタビューを通して、色んな人たちに学ぶことができればどんなにいいだろう、と思う。
■アメリカで体験した、さまざまな背景を持つ人たちとの交流を日本でもやってみたい、と思った。
■元々は映像での配信を試みたが、当時、映像はデータ容量が多く、お金がかかった。また、YouTubeも走り出しで、誰にも知名度がない頃だった。そのような時代にMy Eyes Tokyoを立ち上げた。
■心掛けてきたことは、地域や人種を偏らせないこと。最初はヨーロッパなど日本から遠い地域が中心であったが、次第に、東アジアや東南アジアの人たちにもインタビューをすることができるようになった。
■また、特徴的なのは、敵対していると言われる地域の双方の人たちの話を聞いたこと。対立する2つの国のことを取り上げたり、大きなメディアが流さないような情報を流したりしたい、と思った。
■宗教や政治、その他、プライベートに関わることは聞かない、ということをモットーにしている。それは付随したものであり、その人が日本に来た理由、働いている理由などを書くようにした。

―どうやってお金にするのか
■当時、インタビュー商法と言って、知名度のある人がインタビューする代わりにお金をもらう、という商法が流行っていた。その手法は取らなかった。
■当時、ブログのみで相当の収入を立てる人気ブロガーに会い、My Eyes Tokyoを見せた時の反応は「これはすごい。相当な手がかかっている」ただ「どうやってお金にしていくのかが見えない」と言われた。しかし、この活動を止めてはいけないと思い、続けてきた。

―メディアを運営する中で得た気づきとは
■さまざまな人たちとの出会いがあり、さまざまな人生との出会いがあった。気づけば、約1,000人の人たちとの出会いがあり、その中で生まれた確信は、「出会いは人を豊かにする」ということ。だからこそ、この活動をもっとたくさんの人たちにしてほしい、と思っている。
■15年の活動で確信したこと・・・人間同士、膝を付き合わせて話を聞けば、偏見はきっとなくなる、ということ。

訪日外国人の方々との交流の様子。この後、コロナ禍に入り、オフラインでの交流が難しくなった

―My Eyes Tokyoのこれから
■まだお会いしていない国々の方に出会い、その国の方の声を国内外に届けていきたい。
■東京や首都圏以外の地域でも同じ試みを実施していき、夢の実現に向け頑張る人たちにとって日本が魅力的なディステネーションになることに貢献する。
■日本というフィルターを通し、世界中のあらゆる背景を持つ人たちのありのままの姿を映し出す。

My Eyes Tokyoの記事が教科書に掲載されたことを紹介する徳橋さん。My Eyes Tokyoのコンテンツは、教育との親和性もある

―My Eyes Tokyoのこれからのミッション
■学生、企業の方々にもいろんな話を聞く機会を提供する。それが多文化理解に繋がり、多文化共生、世界平和につながる。
■「日本を伝え、世界を知る」というコンセプトで、My Eyes Tokyoが海外発信のプラットフォームとなり、同時に多文化理解のプラットフォームの役割をも担っていく。

質疑応答の時間
質問:身近なところで異文化を体験するのに一番大切なことは何か?
答え:エスニックレストランを訪問する、シェフと話をしてみるのが一番身近で楽しめる異文化体験ではないか。そこで、日本で働いている経緯などを聞くこともコミュニケーションの一つの手段。また、いろんな国の映画を扱っている映画館を訪問し、様々な文化に触れるのも良い方法。

質問:特定の考え方を押し付ける過激な運動が世界で流行っていますが、若い人たちがそうした運動に関わらないようにするにはどうするのでしょうか。
答え:偏見を持たないことも大切だが、自分の場合はそれより好奇心が勝ったと思う。その人の考え方があっているか間違っているかは問題ではない。政治的思想より好奇心がまさっていたと自分の経験を通して感じるので、好奇心を大切にすることが重要ではないか。

といった内容が話されました。他にも多くの内容が語られましたので、続きはぜひ、動画をご視聴ください。

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