HOME >  多文化トークセッション「心の壁とマルチカルチャーな日本」を開催しました

多文化トークセッション「心の壁とマルチカルチャーな日本」を開催しました2024.02.01 | 

2023年11月5日に開催された「多文化おもてなしフェスティバル2023」に先立つこと2ヶ月。9月2日に私たちは多文化トークセッション「心の壁とマルチカルチャーな日本」を渋谷で行いました。

毎年開催しているフェスティバルに加え、言語的なコミュニケーションを通して2023年の「多文化をチカラに」というテーマを表現したのがこのイベントです。

人種・国籍・文化・宗教など様々なアイデンティティを持った仲間たちがトークを繰り広げました。(ファシリテーターおよびスピーカーは以下の方々です)

◾️ファシリテーター
・石綿晃さん(行政機関で多文化共生推進委員など歴任)
◾️スピーカー
・姜龍一さん(在日コリアン、作家)
・ヨランダさん(フィリピン出身、演歌歌手)
・ミゲルさん(ボリビア出身、会社員)
・マリカさん(グルジア出身、ロシア在住経験、会社経営者)
・ダイさん(日本人、フランス在住経験あり、海外進出支援コンサルティング会社経営)

トークセッション第一部:「心の壁」について
石綿さん
「日本で生活する中で感じた「心の壁」について、みなさんの経験を教えてください」

姜さん
「親の世代では就職差別、結婚差別があるのが在日コリアンにとっては普通の事でした。極端な思想に陥ってしまうと、どんな思想であっても排他的になりがちだと思います。」

ヨランダさん
「言葉がわからないまま日本に来ました。言葉ができなければ何もできないし、日本の文化やしきたりを知らなければ色々な事態に対処しづらかったです」

ミゲルさん
「言葉の壁で苦労した経験はあります。でも自分が努力すれば言葉の壁や宗教の壁を乗り越えられると思っています。それと、自分が理解して欲しいということばかりでなく、自分から進んで日本の文化を理解していくことが大切だと思っています」

マリカさん
「最初は漢字がわからなくて苦労したのですが、日本人の友達を頑張って作り、日本語にも慣れていきました。あと、日本人はあまりはっきりとNOと言わないところがあると思いますが、最初はそれが理解できていなくて、相手の気持ちがわからないということがありましたね」

ダイさん
「私の場合はフランスに行く際に、むしろ「違い」を楽しみに行ったところがありました。向こうはチップの文化があるので、タクシーの運転手さんからチップをくれと言われますよね。その時はうまく茶化して払わなかったのですが、そういう違いを「壁」と思うより楽しんでいたと思います」

トークセッション第二部:外国籍の市民が増えていく今後の日本について
石綿さん
「例えば新宿区ではコロナ前の成人式で参加者の半分以上が外国人という時代になっています。今後、ますます外国籍の方が増えていく日本についてみなさんの考えを語ってください」

ヨランダさん
「日本では出生率が低くなっていて、子供が少なくなることは残念ですね」

ミゲルさん
「日本在住の外国人にとって多文化共生を進めてくれるのは嬉しいことですが、日本人からしても良いと感じてくれているのかどうか、わからないところがありますね」

マリカさん
「外国人にとっては嬉しいことかもしれないけれど、日本人の持っている文化と、外国人の文化を混ぜることが本当に良い事なのかどうかは、よくわからないと思います。」

来場者(日本人・女性)
「私はブラジルで暮らしたことがあるのですが、ブラジルの文化に慣れ親しんで、また日本に帰ってきてみたら、日本の方がすごく人間関係に気を遣いました。私は日本に外国人がもっと増えて、文化的な影響を受けた方が良いなと思っています」

来場者(フィリピン人・女性)
「多文化共生の時代だからこそ、日本人が日本の文化を大切にすることの価値も見直していく必要性があると思います」

姜さん
「僕は中心なき多様性というのは危険じゃないかなと思っています。日本の中心として守るべきもの、大切にすべきものを持ちながら、多様性が進むのが良いと」

日本社会のいじめ問題について
ミゲルさん
「いじめる側が良くないのはもちろんですが、自分自身もいじめのない環境を作るために努力することも大切だと思っています。相手の立場に立つこと、理解し合うこと、そしてそれを世界に伝えていくこと。受け止め、理解することが重要ですね」

来場者(日本人、女性)
「心の壁は日本人同士にもあると思います。語学が非常にできる日本人でも、できるのは言語だけで、外国からきた人や、自分とは異なる人を理解しようとする意識が乏しいと感じることがあります」

来場者(フィリピン人・女性)
「私も小学生の頃に(外国人であるために)いじめを受けた経験がありました。日本人も外国人を理解する努力をして欲しいとは思います。でも頑張って仲良くなることができました。そして日本人が日本の文化を継承することも大切だと思います。」

以上のように、非常に有意義な意見がスピーカーからも来場者からも交わされ、盛況のうちにイベントが終了しました。

GPF Japanは毎年「多文化おもてなしフェスティバル」の開催を事務局としてサポートすることで、人種・国籍・文化・宗教など、アイデンティティの違いを超えたワンファミリーの文化を日本社会に広げ、貢献しています。

2024年は11月17日に「多文化おもてなしフェスティバル2024」を開催予定です。ぜひご来場ください。

前のページへは、ブラウザの戻るボタンでお戻りください。
このページのトップへ